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何かと反対しているマイナンバーカードなんですけど、反対してられない状態になりつつあります。
マイナンバーに関しては、さまざまな事務手続きを簡素化、自動化するために必要だとは思っています。
厄介なのは、「マイナンバーカード」。
ここで、整理しておきたいのですが、「マイナンバー」と「マイナンバーカード」は違います。
「マイナンバー」
全国民に自動的に国が割り当てている番号。いわば、国が割り当てた背番号なので、拒否しようがない。
「マイナンバーカード」
マイナンバーを記載したICチップの入ったカード。顔写真なども入っているので、身分証明として利用できる。
このカードを作るかどうかは、本人次第。
さて、私が、ずっと気になっているのは、「マイナンバーカード」を、任意にしているところ。
作るか、作らないかは、本人次第ってことは、作らなくても、問題ないってことですよね?
なのに、マイナポイントだとか、10万円の給付金とかでマイナンバーカードがあれば、早く受け取れるとか(実際は、決して早くなかったみたいですが ^^;)政府は言ってます。
必須ではないのに、1人でも多くに持たせようとしてるところが、あまりにも、変な感じがします。
以前、住民基本台帳による住基ネットのICカードがありました。
こちらも、自治体が、任意で使うか、使わないかを選択できるようになっていたのですが、その自治体に属する住民には選択権はありません。
私も引っ越す度に、住基ネットのカードを返却・新規発行をしていました。
住基ネットができた頃には、
「この住基ネットを使えば、コンビニでも住民票が発行できるようになります!」
とか言ってましたよねw
これじゃ、マイナンバーカードと同じやん!w
そもそも、毎月、住民票が必要になるなんて、日本中に何人いるのでしょうか?
ぜんぜん、メリットが説明されてません。
その辺をデジタル庁ができるってことで、健康保険やら、免許証やら、各種国家資格なども一緒にしようとしています。
そのうち、クレジットカードや銀行のキャッシュカードまで一緒にしそうな勢いです。
そうなれば、マイナンバーカードさえ持っていれば、旅行に行けるし、旅先でレンタカーも借りて運転できるし、旅館の支払いもマイナンバーカードでOK。
帰りは、新幹線に乗るにも、改札でマイナンバーカードでタッチすれば、通れるから、切符とかわざわざ券売機で買う必要もない。
スマホにマイナンバーカードの認証機能を搭載する計画もあるので、マイナンバーカードは家に置いておいて、スマホで全てが完結するようになるかもしれません。
めちゃくちゃ便利!!!
って、ちょっと待ってください。
もし、旅先でマイナンバーカードを落としてしまったら・・・
もし、ICカードのトラブルで読めなくなってしまったら・・・
すべてが1枚になっているから、他のカードなど持ってないから支払いはできません。
免許証も一緒になってるから、車も運転できなくなりますし、新幹線の切符も変えません。
それよりも何よりも、再発行手続きはどのように行うのでしょうか??
私が、とっても気になっている点は、紛失したり、盗難にあったりした場合の再発行手続きです。
平井デジタル改革相は、マイナンバーカードの説明動画で、こう言っています。
『対面でもオンラインでも
大人でも子供でも
マイナンバーカードは、
最高位の身分証明書(本人確認書類)
であるということです。』
この動画の中で、24時間365日問い合わせできるフリーダイヤルの番号を用意しているとのことです。
んじゃ、安心?
「もしもし、マイナンバーカードを無くしちゃったんです!」
「では、本人確認のため、氏名、電話番号、住所、
そして、12桁のマイナンバーを教えてください」
「いや、だから、そのマイナンバーカードを
無くしたんだって!」
「マイナンバーカードに記載されていた
12桁の番号です。覚えておられませんか?」
みたいなことが起きるかも?(笑)
だって、最高位の身分証明なのですから、
その持ち主だって確認するのは、そう簡単ではありません!
このフリーダイヤルでは、マイナンバーカードを一時停止できます。
ただ、氏名、電話番号、住所、生年月日でマイナンバーカードを無効にできるなら、成りすましができてしまいます。
この一時停止を解除するには、役所に行って、マイナンバーカードを提示して解除してもらう必要があります。
一時停止解除の手続きに必要なもの個人番号カード一時停止解除届(窓口でお渡ししています。)
発見したマイナンバーカード
本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
https://www.town.honbetsu.hokkaido.jp/web/procedure/datails/post_53.html
なんか不思議ですよねw
マイナンバーカードを提示するのに、さらに、運転免許やパスポートなどの本人確認書類が必要ってw
ようは、偽のマイナンバーカードにすり替えられてないかを確認するってことなのでしょう。
でも、マイナンバーカードを一時停止してることに気が付けばいいけど、何か手続きするまでは、気が付かないですよね。
これが、結構、厄介かも。
確定申告とか、病院で保険証の代わりにマイナンバーカードを提示したとき、あるいは、引っ越ししたときに、停止してるのが分かるでしょう。
それと、紛失した場合の再発行は、かなりややこしい手順を踏みます。
警察に遺失届を提出し、その受理番号と一緒に、役所で再発行手続きを行います。
マイナンバーカードが再発行されれば、安心・・・
ただ、ここで、マイナンバーは、変更されていません。
同じ番号のままです。
いわば、クレジットカードを紛失して、再発行するのに同じ番号のままになるってことですね。
確かに、ICチップは使えなくなっていますが、身分証明として使うことはできます。
写真の部分を貼り換えて、誰かがあなたに成りすまして、身分証明として使う・・・。
まあ、そういうことも起こり得るということですねw
対策としては、ICカードリーダーを日本全国いたるところに設定して、どこでも使えるようにすること。
見せるだけの身分証明ではなく、ICカードリーダーに入れて認証するって方法です。
だからこそ、免許証やら健康保険証やら組み合わせて、どこでもICチップを読めるようにしようとしています。
ICカードリーダーがどこまで広がるのか?
それによって、マイナンバーカードが、本当に便利なものになっていくのか、それとも、住基ネットカードのように、使われないまま消えていくのか決まるように思います。
あ、個人的には、デジタル化されて、便利になり、透明化(これが重要!国会議員や政党の資金繰り、税金の使われ方なども、透明化しないとね!)することで、誰もが納得し、関心を持ち、参加する社会になることって、大事じゃないかって思います。
プライバシーとデータの透明化ってのは、両輪なので、これをセットで考えていかないといけない。
これについては、また、別の機会に。
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