地上イージズの調査の大問題は、凡ミスではなく、データに対する認識!!

地上イージス(イージス・アショア)の設置場所についての調査報告で、実地調査せずに、地図データで調べ、しかも縮尺が違っていたことで、なんのための報告書なのか大騒ぎになっています。

新屋演習場に設定するとかで秋田市の元では、住民説明会も荒れています。

で、マスコミの報道を見ていると、実地調査せず、地図データの縮尺を間違って、そんな報告書で、新屋演習場に決めている、最初に新屋ありきで決めてるといったことを問題にしています。


でも・・・・

そこが問題なのでしょうか?


日本の国防、日本がミサイル攻撃されるかどうかという問題なのに、「Googleの地図」を使っているのが、大問題です!!

Googleって、言うまでもなく、アメリカの企業。

そんな企業がインターネットで出しているデータを『正しい計測データ』と信じ切って、疑うこともなく、使っていることが大問題です!


日本には、国土地理院が制作した地図データがあります。

実測しなかったことは、確かに問題ですが、それをやらなくても、国土地理院のデータを使えばいいはず。

なのに、それを、Googleのデータを使っているというのは、どういうことでしょうか?


国防のような重要な物事を決めるのに、調査データが間違っていたら、どんなにすばらしい戦略・戦術であっても、意味がなくなります。

だからこそ、一番ベースになる情報をどこから集めるのかが、めちゃくちゃ重要になります。


今回の場合であれば、ベストなのは、言うまでもなく実測です。

危険な地域へ出かけるわけでもないですし、莫大な交通費がかかるわけでもありません。

なのに、なぜ、実測しなかったのでしょうか?

確実なデータを収集することを諦めたのでしょうか?


想像(妄想?)すると・・・

「これ、地図データがあれば、実測しなくても、いいんじゃね?」

「だよな・・・。地図があるんだから、それでいいだろ・・・」

確かに、山の高さなんて、変動することなどありません。

(って、書くと、変わるぞ!とか言ってくる人もいるけど、イージズ・アショアを設置するとかで必要なデータに影響するほど山の高さは変動しないっすよ!w)

だから、地図データがあれば、それで山の高さが分かれば、簡単な計算で、設置場所から角度とか分かります。


で、その指示を受けた部下が、何をしたのかが問題。


『地図データで、報告書を作ればいいのか・・・
 んじゃ、Googleで検索すれば、今日中に作れるんじゃね?』


と思ってしまったのでしょう(妄想w)。


パソコンで、Googleマップから地名を入れて検索して、データを、ちょいちょいとコピペして・・・・


さて、ここで、あなたは、どう思いましたか?


『ってことは、この部下が、ダメなんだよな・・・』


そうかもしれませんが、いや、実際にそんなデータを使ったのが問題ではありますが、そんな発想をさせるような緊張感のない
部下を育ててしまった国防省がヤバイのです。

つまり、1次データがどれほど重要なのか、どんなに物事を左右するのかを分かっていない人が育ってしまう国防省になっているのですよね。


あ、勘違いしないでほしいのは、いいかげんな仕事をしていると非難しているのではなく、みんな一生懸命働いていると思います。

真剣に国防のためにがんばってくれていると思うのです。


ただ、その努力する方向が違っていることに、誰も気がつかない、修正することができない状態になっているのは、国防の
大問題ではないでしょうか?

決められたことに疑いもなく、何をベースに議論すべきかもわからず、間違った方向へ、必死に、まじめに、真剣に努力する・・・・


そんな国防省、怖くないですか?


今回は、誰が見てもわかるようなデータだったからいいものの、これが、レーダ出力とか、電力対策、避難経路といったデータだったら間違っていても、気が付かないことになってしまいます。


なんか、国防省って、北朝鮮が、時々、飛ばすミサイルについても、Googleで検索して、情報収集してるんじゃないか?とか思ってしまいます(言い過ぎw)。

国防に関する調査をするのに、日本国内にあるデータを利用せずに、アメリカの民間企業のデータを利用する・・・。

これじゃ、本当に、日本を守れるのか?とか思ってしまいます。