テレワークが加速する中、脱ハンコが進んでますよね。
で、その一方で、『はんこ議連』が、河野行革大臣に猛抗議なんぞしておりますw
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000195065.html
自民党のはんこ議連が河野行政改革担当大臣の「脱ハンコ」改革に猛抗議しました。
自民党「はんこ議連」・城内実会長代行:「ハンコがあるからデジタル化が進んでいないという間違った風評被害に(約10万人の)業界の皆さん、(高齢者など)一般国民の皆さんにも動揺が広がっている」
いあいあ、そういう反対をするのではなく、どうやって町のハンコ屋さんが生き残る道を取るべきか考えるのが『はんこ議連』のやることではないのかな?
だって、そうでしょ? どう頑張ったところで、ハンコが今以上に必要とされる世の中に変化するとは考えにくい。
封筒等に押していた会社のゴム印(住所とか押すやつね)も、今はプリンターで簡単に印刷できるし、そもそも、メール添付でPDFファイルを送ったりするから、封書そのものが減っている。
社内では、メールやら電子認証とかになってくるから、会社の書類にポン、ポンと押す時代も終わるので、ハンコ市場が小さくなる一方。
そうなってくれば、ハンコ屋さんがどんどん消えていかざるを得なくなります。
時代の変化で、下駄屋さん、傘屋さん、着物屋さん、紳士服の仕立て屋さんだって、数は激減しています。
そんな状況では、いくら『ハンコ文化は、素晴らしい! これを廃止するなんぞ、言語道断!』と訴えたところで、町のハンコ屋さんが、これまでと同じ売り上げを維持できるのか?というと、そうはいかないでしょう。
また、各種手続きの上での『脱ハンコ』を言っているのであって、『ハンコ文化』を否定してるわけではありません。
書道だとか、俳句とか、芸術の世界では、やっぱ、『ハンコ』が押してあるとカッコいいし、卒業証書とか、認定書とかには、ハンコがある方が、重みがありますよね。
で、繰り返しますが、下駄屋さんや着物屋さんが、消えてなくなることはありませんが、数は激減しています。
下駄ではなく、スニーカーになり、着物から洋服になったように、ハンコから、電子認証へと変化するようになるでしょう。
というのも、ハンコがなくなることで、本人確認をするための電子認証のためにいろいろと設定が必要になります。
マイナンバーカードにしても、10年ごとに再発行、そして中に設定した電子証明書は5年で更新が必要になります。
また、設定したパスワードを忘れた、変更したい等の問い合わせのために、毎回、役所へ行かなくてはいけないのは、大きな課題になります。
(実際、10万円の給付金のときに、マイナンバーカードで簡単に申請といいながらも、パスワードが分からず、役所に長蛇の列ができてしまいました)
であれば、町のハンコ屋さんが、こういう電子認証局の支所として活躍すればいいのでは?って思うのですよ。
そもそも、印鑑を作ってもらうという、これまでの信頼関係があり、作った印鑑を悪用するなんて、誰も思ってはいません。
これまでの社会の中で、信頼基盤が出来上がっているわけです。
だからこそ、電子認証のための出先機関として活躍する、言い換えれば、電子ハンコ屋さんになってもらうのが妥当な気がします。
え? ハンコ屋さんに、パソコンとかITとか分かるのか?って気にしてます?
それは、仕組みの問題であって、ハンコ屋さんのスキルの問題ではありません。
そもそも、お役所の人たちだって、ITスキルが高いのか?って言うと、ちょっと疑問が・・・(失礼!!!^^;)
これは、ほんと、『仕組み』の問題なのです。
最終的には、そのシステムを使う『人』の問題になるので、そこは、仕組みでカバーできないからこそ、ハンコ屋さんに頑張ってもらうことが必要なんですよ。
こういうことをひっくるめて、『はんこ議連』の人たちは、知恵を絞って、頭に汗かいて、河野行革大臣と議論してほしいって思う今日、このごろです。