『普通に会話ができる ドラえもんの心のつくり方1』を読んだぞ!

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AIに意識を持たせる研究をしているロボマインドの田方さんの書籍です。

『AIに意識? 怪しいナンチャッテ本?』とか思ってませんか?w

ええ、私も、そんな本じゃね?とか思ってしまったのですが、日本経済新聞社/経済産業省が主催するAIサミット、AI/SUMにて、日本を代表するAIスタートアップ90社に選ばれているので、大丈夫でしょうw

さて、この本ですが、田方さん、関西人だけあって、あっちこっちにオチャラケが入ってます。

まあ、そこが『おもろい!』って思える人もいれば、『うざ・・・』って本を閉じる人もいるかもw

前半は、これまでの人工知能の話から、その流れでは、なぜ、『心』や『意識』がコンピュータに搭載できないのかという話を展開しています。

後半になると、心理学や認知科学、哲学の話も絡まってくるので、『ほへ??』ってなってくるかもw

ただ、ここの話の展開は、とても面白い。

感情を考えるのに、『相手』が必要ということ。

確かに、そうなんですよね。

感情って、相手がいてこそ沸き起こるものであって、1人だとそういう感情が起きない。

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つまり、 相手 が、 ありがとう の 意味 を 理解 し てる から、「 ありがとう」 っていう ん です。 道 で 100 円 拾っ て、 ラッキー って 思い ます。 これ は プラス 感情 です。 プラス 感情 が 発生 し て、 その 原因 が 道 だ として も、「 道 さん、 ありがとう」 って 道 に 声 を かけ ない です よね。

田方 篤志. 普通に会話ができる ドラえもんの心のつくり方1: コンピュータに意識が発生するまで ロボマインド・プロジェクト (ロボマインド文庫) (Kindle の位置No.1230-1232). kabushikigaisyarobomainndo. Kindle 版.
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これ、思わず、納得して、笑っちゃいましたw

ただ、これができるのが、全てに感謝できる人であり、信仰心のようなものかなぁとも思います。

八百万の神のように、すべてに命があり、神が宿るって思えば、道にも感謝するでしょう。

綺麗な風景を見て、感動し、涙を流す人もいます。

この感動ってのは、相手がいるかどうかは、あまり関係ないような・・・って思ってしまいますがw

話を戻して、相手がいて、相手が理解できると思うからこそ、感謝や怒りが出てくるというのは、なかなか面白いですよね。

そういう発想って、人工知能での開発で、あまり聞かない(って、私が知らないだけかもしれないけど)。

話がとっ散らかりますが、人間の感情も、1人で怒っている人もいます。

自分が失敗して、モノを落としても、「まったく!!!」って独り言で怒ってる人、いますよね?w

1人で、ニコニコしながら作業してる人もいますし、何かを悩んでいる人なんかも、いろんな感情が渦巻いていますが、相手がいるわけでありません。

そういう一人の感情ってのもあると思いますが、ただ、これって、頭の中に、『うまくいっている自分』、『過去に楽しかったときの自分』がいて、それと対比しているというのもあるので、仮想の自分(?)に対しての感情なのでしょうか?

感情とか意識って、そういう謎な部分が多いです。

ただ、この本にもあるように、頭の中にある『世界』に基づいて感情が発露されるのは、間違いないでしょう。

感情って、想定しているものよりも、良かったり、悪かったり、ギャップがあるほど、喜怒哀楽につながりますよね。

肉体的に、痛い、熱い・冷たい、あるいは、明るい、暗い、大きい音などで、ドキッとする、ホッとするというのは、あるでしょうけど、嬉しいとか、悲しいというのとは、ちょっと違います。

想定していたのよりも、美味しい料理とか、思っていたよりも狭いホテルの部屋でがっかりするとか、頭の中に描いていたものとギャップがあって、心が揺り動かされるのです。

全てが、可もなく、不可もなくって状態が続くと、感情が大きく動くことはない状態になってしまいます。

そう、これが、この本の中で言われてる『意識の仮想世界説』です。

意識は、仮想世界を脳の中に作り出し、その中での出来事によって、感情が出てくるってことらしいです(解釈、合ってるのかな。知らんけどw)。

仮想空間というと、2007年とか、セカンドライフが流行り、どっぷりと浸かったので、確かに、その仮想世界での出来事から、感情が揺さぶられるのって、なるほどねーって思います。

脳って、所詮(?)、五感を通して得られた刺激から、『仮想世界』を作り出し、その中での出来事を意識してるに過ぎない。

だからこそ、映画『マトリックス』のようなことが、これからは起きるでしょうし、最新のVRやARの技術って、コンピュータが作り出したデータの世界を現実の世界のように錯覚させます。

まあ、そんな大げさに言わなくても、文字情報しかない小説を読んで、ドキドキ・ハラハラするし、涙だって流します。

文字情報から、脳内に仮想世界を作り、その中に、どっぷりと浸っているからこそ、感情が沸き起こるのですよね。

で、この本の作者である田方さんは、この仮想世界を人工知能に作り出し、そこに意識を芽生えさせようとしています。

確かに、めっちゃ面白い試みです。

ただ、仮想空間をどのように定義していくのか? この作り方次第で、『意識』や『感情』に偏り(?)が出てくるだろうし、なかなか人間の脳内に作られるような仮想世界には、ならないかなぁとか思ったりします。

その仮想世界を作るために、現実世界のさまざまなセンサー情報やら、IoTの情報やら、ビッグデータを使って、世界を理解させていくってのもあるのかなぁとか妄想していますw

ともかく、この本は、幅広く話が広がっていくので、楽しい本ですよ。

最初の関西人らしい、ひとりボケ・ツッコミが、クドイって思っちゃう人も、そこをちょっと我慢して(?)最後まで読んでみてくださいねw

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