『AIにできること、できないこと』を読んでみた!

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『ビジネス社会を生きていくための4つの力』というサブタイトルがあるように、これからAI(人工知能)が社会に広がってくる中で、コンピュータに任せること、人がやるべき仕事をどのように考えていくのかを解説した本です。

数理モデルに基づく経営コンサルティング業のテンソル・コンサルティング株式会社創業者 藤本 浩司氏の著書。

最近流行り(?)の大量のデータをコンピュータ(人工知能)で解析し、ビジネスへ応用するということをやっている会社なので、AIで何ができるのか、どこに限界があるのか、今後、どのように変化するのかについて、詳しく書かれています。

ただ、『経営コンサルティング』の会社なので、経営者やビジネスパーソンに分かるように、数式など使わず、説明されているので、誰でも、いや、誰しも読んでおく必要があるでしょう。

特に、これからのAIが浸透する社会で、どのような仕事をすべきか、中学生や高校生のお子さんを持つ親が読んでおくことをおすすめしますね!

さて、気になる内容ですが、目次を見ると

1章 そもそもAIとはなにか
2章 AIの実態
3章 AIの中身
4章 AIのビジネスでの活用
5章 未来

これ、すっごく、すっきりした目次で、非常に分かりやすくなってます。

AIって、どんなものか、実際、どんな使われ方をしてるのか、仕組みは?そして、ビジネスでどう使われていて、今後どうなるのか?

いやー、非常にすばらしい構成!!拍手!!w

忙しい人は、最後の5章だけでも、読んでおいてほしいです。

これからの10年ほどで、何がAIに置き換えられ、人がやる仕事はどういうことになるのか?について、書かれています。

AIは、大きく2つに分類され、『強いAI』と『弱いAI』と言われます。

『強いAI』というのは、SF映画のように、自ら周囲の情報収集し、判断し、決断して、行動します。

強いAIとロボットが組み合わされば、人間のように振舞うロボットが出来上がってきます。

ただ、この『強いAI』は、今のところ、作ることができていません。

会話をする、挨拶をするようなペッパー君のようなロボットはできていますが、あらかじめ定められたルールに従って動作してるだけです。

特に難しいのは、『他者の気持ちを考える』ということ。

人間、いや動物の特徴として、他社の気持ちを考えて、それに対応して行動するということがあります。

簡単に言えば、困っている人がいれば、助けてあげるとか、嬉しいことがあれば、他の人に話して喜びを分かち合うといったこと。

これって、相手の気持ちがどうなのか、あるいは、どう変化するのかといったことを推測して行動します。

嫌なことは、他人には話さないという『行動しない』という選択もありますよね。

これらは、相手の気持ちという目に見えないもの計測できないものを推察する力が必要です。

まあ、監視カメラや各種センサーが発達して、常に人の動きや顔の表情、肌の色の変化などから、血圧や脈拍の変化を測定し、『気持ち』を計測することができるようになるかもしれないですけど(^^;

ただ、感情だけでなく、そこから、どのような行動に結びつくのかは、さまざま。

『我慢する』って人もいれば、『感情を爆発させる』人もいますよね。

そして、それは、人によって違いますし、同じ人でも、シチュエーションが異なれば、変わってきます。

人工知能が発展して、感情をシミュレーションするにしても、まだまだデータが少なすぎますし、血圧や脈拍、行動、表情といった計測できることから、感情を数値化できるかどうかは、まったく不明です。
(そもそも、喜怒哀楽って、数値化することができるのかすら分からないので・・・)

そう考えると、『強いAI』は、ここ数十年ぐらいでは、出てくるのは難しいと思います。

ただ、『弱いAI』は、驚異的に進み、文字通り、人間の仕事(作業)は、機械に置き換わるでしょう。

つまり、感情の伴わない流れ作業、マニュアル作業では、圧倒的に人間は不利になります。

あるいは、『弱いAI』は教えられたことしかできないので、その教える作業は人間がやることになります。

その教える仕事、言い換えれば、課題を見つける、解決する方向性を決めるのは、人間がやることになります。

そういう仕事は、今の子供たちが社会人になっても、人間の仕事として残っているので、そういう思考法を身に着ける必要があるのです。

え? では、100年先??

この本にも、『AIが人間に置き換わった未来』ってタイトルで書かれているところもありますが、もう、想像というより、妄想に近い話になりますよw

こういう本を読めば読むほど、『人間』とは何か?という哲学のような話になってしまいますよね。

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