『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』を読んだけど、理解するのが、なかなか難しいw

すべてがオンライン化し、オフラインがなくなった時代には、何が起きるのか?ということがテーマになっています。

株式会社ビービットの藤井保文さんと、インドネシア・バリ島に住みながら経済産業省などの仕事にも関わる藤原和啓さんの共著になっています。

海外、特に中国の事例を紹介し、いかに日本のデジタル化が遅れている、いや、デジタルになった時代の発想が古いかが解説されています。

日本では、まだまだ、ビジネスを展開する場合に、オンライン化とか、オフラインとどのようにつなぐかとか、オンライン集客、リアル集客とか言っています。

そこには、大前提として、『オンライン』vs『オフライン』という2つの世界が分離して考えていますよね。

しかし、もう、中国等は、一歩先を行っていて、オンラインだのオフラインだの、そんな区別などしていません。

OMOという考え方をしていて、本書には、下記のように書かれています。

アフター デジタル 時代 における 成功 企業 が 共通 で 持っ て いる 思考 法 として の「 OMO( Online Merges with Offline、 または Online-Merge-Offline)」 という 概念 です。 これ は、 オンライン と オフライン が 融合 し、 一体 の もの として 捉え た 上 で、 これ を オンライン における 戦い 方 や 競争原理 として 捉える 考え方 を 意味 し て い ます。

オンラインだろうが、オフラインだろうが、そんな区別などせず、同じオペレーション、同じ集客法として考えているのです。

これ、言葉で見るのと、実際にどのように考えるのかは、なかなか理解するのが難しい。

日本では、まだまだ、リアルの店舗への集客という考え方があって、どうやってインターネットを使うか、SNSを使うかといった議論になりがち。

あるいは、コロナ禍で、事業のオンライン化とか言っています。

軸をオフラインに置くのか、オンラインに置くのかみたいな話です。

ところが、この本で紹介されている「 ラッキンコーヒー」( Luckin Coffee)は、OMOの典型になっています。

中国に1600店舗あり、ピックアップとデリバリーのみ。

注文は、アプリからのみとなっていて、店舗に行く前に注文することもできるし、店舗に行ってからもアプリで注文になります。

店員が目の前にいても、注文を取るのではなく、アプリでお客が注文します。

店員は、次々と入ってくるオーダーをこなして、出来た順番に渡していくだけです。

受け取る人も、家を出る前にアプリで注文した人、店まで来て注文する人、あるいは、ウーバー・イーツのようにデリバリー依頼された人が受け取ることもあります。

そこでは、ただ、注文したときのQRコードを見せるだけ。

また、今は、お客を広めるために、アプリをダウンロードすると、無料チケットがもらえたり、QRコードのコーヒー・チケットのオマケが多いなど、とにかく、多くの無料チケットを配布しまくっています。

その無料チケットであるQRコードは、他人にも渡すことができるので、コーヒーをおごったり、あるいは、代わりに行ってピックアップしてもらうなど、日本の喫茶店にある『紙媒体』のコーヒー・チケットと同じ働きをしています。

このように、この店は、オンラインだのオフラインだの区別することなく、全てに対等に対応しています。

このような発想ができないと、今後、デジタル化が劇的に進んでいく日本では、あっという間に遅れてしまうでしょう。

もう何十年も前になりますが、『ペーパーレス・オフィス』とか、『OA(オフィス・オートメーション)』と言われてたころの発想と、それほど変化していないことを思い知らされます。

単に、紙媒体を無くして、電子化すればいいとか、脱ハンコでデジタル化すればいいわけではありません。

DXと言われる、デジタルだからこそできる新たな業務の流れ、価値創造ができなければ、日本はデジタル化はできたけど、後進国になってしまうでしょう。

1回読んだだけでは、分かりにくいかもしれませんが、しっかりと内容を理解して、経営に活かすべき書籍だと思いますよ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする